
拠点名:フクロク・レーヴ・マンション
住所:埼玉県川口市
竣工:平成27年3月
非常時における共用部分への電力確保
CO2削減への供与
用途:共用部分電灯(1F-14F)
蓄電池:鉛バッテリー 216kWh

阪神淡路大震災、東日本大震災の教訓から、免震や防災用品の備蓄がされている物件へのニーズが高まっています。 建築基準法で耐震設計法が導入され、マンションの耐震性は高まりました。東日本大震災でも、新耐震設計法でつくられたマンションの強度は証明されています。
建物だけでなく、非常時における最低限の衣食住、通信網等インフラ確保も重要なポイントです。 フクロク・レーヴ・マンションも、災害時用の飲料水、食糧、毛布などの防災用品を備蓄室を設置し非常時への備えをしています。
災害直後からライフラインの復旧時期までの備えとして、通路、ロビー、インターネット、防災設備などの共有部分に3日間電源供給を可能とした太陽光常時電力供給システムを導入。 非常時だけではなく通常時にも24時間使用できる自家発電装置を導入しました。
このシステムにより通常時は共有電力へのグリーンエネルギー供給でCO2削減に供与し、商用電源が途絶えた場合でも給油(発電機)が不要な非常設備で安全性が向上します。 多発的に被害が発生する非常時には公的機関の支援は時間がかかるため、このような防災への対策は必要不可欠となっています。


ま地上約50Mの屋上にソーラーパネルを99枚を設置し、約24KW出力します。蓄電用として、新神戸電気製超高性能バッテリーHC100-12を180本、地下1階のバッテリー室に設置。 屋上のパネルから地下1階までの総送電距離は100M以上となり、電力損失を低減するため直流400Vという高電圧で送電しており、またこれらを安全に稼働するための様々な機器が設置されています。
雷検知、天候測定器、漏電センサー、漏水センサー、バッテリー電圧/温度センサー等で24時間環視し、異常の際には自動的に安全稼働するようシステムで制御しています。また管理者へのメール機能も組み込まれています。 インターネットを使い世界のどこからでもシステムにアクセスでき、コントロールすることができます。
発電量 | 20KW |
用途 | 共用部分電灯(1F-14F) |
常時 | 1.6KW |
蓄電容量 | 鉛バッテリー 216kwh |
非常用電力 | 20KWで6時間 4KWで72時間以上 |
バッテリー寿命 | 5年(期待寿命) |
発電監視 | ITで完全自動化・電欠時は自動的に商用電力に切り替え |
効果 | CO2削減 5年間で420万円以上の電気代を削減 発電状況・電灯の点灯/消灯は遠隔地で制御・閲覧が可能 |